スタッフブログ

『拳法から空手へ そして新しい母』 6

恥ずかしがり屋の幼少時代。 引っ込み思案でいつも目立たぬようにしていました。 自分を素直にアピールする友達を、 でしゃばり者、と嘲笑と羨ましさとが綯い交ぜになって見ていました。 決して明朗でなかった私を変えさせたい、 そ…

『負けん気 兄弟げんかで培う』 7

父は若い頃にボクシングをやっていたようです。 30~40代の頃も、歳のわりに足が速く体も柔軟でした。 そんな血筋か、私たち兄弟も上達が早かった。 1973年、10歳のときに日本空手道道場連合の伊志嶺玄朝先生より 少年部初…

『親父の悔恨』 8

父が再婚し、二番目の母との生活が始まりました。 私はどうしてもお母さんとは呼べませんでした。小学3年生の私は20歳の女性にどうしても母性を感じることはできなかったのです。 父は普段から仕事の付き合いで外出し、家にはいない…

『親父といるだけで』 9

父は仕事関係をはじめ、地域、空手、政界、警察と、様々な人脈との交流があり、家にいる暇もありませんでした。その間の教育は、もっぱら再婚相手の若い母親に委ねられました。 しかしその母親からは、教育と言えるものを受けることはあ…

『ガマンを受け継ぐ』 10

当時、高級ウイスキーだったジョニ黒。その空瓶を父はいつも居間の座椅子の後ろに置いていました。時間があればそれでコツコツと脛やこぶしを叩いて鍛えていました。 私が一人ぼっちでいると、たいてい父は声をかけてくれます。そして、…

『慙愧と決意』 11

小学3年生頃までは、父との交わりのなかった生活を送っていました。子供っぽさがなくなり、明るさを失いつつありました。それに気づいたのであろう。父はつとめて私と触れ合ってくれました。良い点を見つけては褒めてくれました。徐々に…

『立ち食いうどんの罠』 12

空手以外のことをしよう。 ならば球技だ。 小学6年生のときポートボールが上手かったという理由で、中学生になるとバスケ部に入りました。しかし長続きせず、今度は友達がいるからという理由で野球部に入ります。 空手から距離を置い…

『再燃』 13

立ち食いうどんの罠にまんまとはめられて、私は何度か出稽古に行きました。 初めて味わう緊張感、そしてプライド。心の中で何かしら動いたのでしょう。空手に対する想いが少し上向き始めました。 父は矢継ぎ早に、今度は横浜の大会に出…

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