技心に応ず
その人の技は、その人の心がけの通りに表れるものである。
手足を動かしているのは心。
強くなりたいならば、まずは心に誓うことである。
強くなりたいと心に誓うのである。
強くなりという一心はやがて態度行動を変え技に変化をもたらし、
いつしか技を上達させる。
技が上達し身体が鍛えあがると、自然と何事をも恐れず自分の信念もまげずに振舞う逞しい行動力と強い精神力が備わる。
技の上達は自然と心をも強くさせ、強い心は正義と勇気をも芽生えさせ、
やがては豊かな人間性を育ませる。
空手の達人になると同時に、また人生の達人に成長することが空手道の終局の目的である。
強き空手家である前に、善き社会人たれ。