『じくじたるもの』1 人生、カッコよく! 建武館 篠田剛 2010-09-29 私の幼い頃のお話をします。 みなさんご存知の孔子は論語の中で、 「義を見てせざるは勇なきなり」 と言っています。 『人間として当然しなければならないことを目の前にして、それをしないのは勇気がないとい…続きを読む
『そして稽古が始まったのです』2 人生、カッコよく! 建武館 篠田剛 2010-09-30 父の事業がまだ順調だった頃。 その会社に中国拳法を体得していた方が在職されていました。 そして、 近所には血気盛んな青年がたくさんいて、体力をもてあましておりました。 そこで父は、 その方にお願いし…続きを読む
『辛抱が成就する』3 人生、カッコよく! 建武館 篠田剛 2010-10-01 小学1年生から拳法を習い始めた私は、少しずつ気持ちが強くなっていきました。 しかし、父の教えが身についてきたのは年月が経ってからで、それまではケンカのし放題。 習いたての頃は、ただケンカに強くなりた…続きを読む
『便所を素手で磨く』4 人生、カッコよく! 建武館 篠田剛 2010-10-23 掃除で誰もが一番やりたがらない場所がトイレ。 そのトイレを人間教育の場に使ったのが私の父でした。 父は合宿所のくみ取り式便所に我々子ども達を呼び集め、 何とあろうことか、 おもむろに手を伸ばし汚い便…続きを読む
『オシッコがドバーッ』5 人生、カッコよく! 建武館 篠田剛 2010-11-05 幼少の頃の私は、ものすごく恥ずかしがり屋でした。 保育園の年長さんのときの話です。 ある日私はトイレに行きたくて行きたくてしかたありませんでした。 「先生、トイレ!」 この一言が言えないのです。 声…続きを読む
『拳法から空手へ そして新しい母』 6 恥ずかしがり屋の幼少時代。 引っ込み思案でいつも目立たぬようにしていました。 自分を素直にアピールする友達を、 でしゃばり者、と嘲笑と羨ましさとが綯い交ぜになって見ていました。 決して明朗でなかった私を変えさせたい、 そ…続きを読む
『負けん気 兄弟げんかで培う』 7 父は若い頃にボクシングをやっていたようです。 30~40代の頃も、歳のわりに足が速く体も柔軟でした。 そんな血筋か、私たち兄弟も上達が早かった。 1973年、10歳のときに日本空手道道場連合の伊志嶺玄朝先生より 少年部初…続きを読む
『親父の悔恨』 8 父が再婚し、二番目の母との生活が始まりました。 私はどうしてもお母さんとは呼べませんでした。小学3年生の私は20歳の女性にどうしても母性を感じることはできなかったのです。 父は普段から仕事の付き合いで外出し、家にはいない…続きを読む
『親父といるだけで』 9 父は仕事関係をはじめ、地域、空手、政界、警察と、様々な人脈との交流があり、家にいる暇もありませんでした。その間の教育は、もっぱら再婚相手の若い母親に委ねられました。 しかしその母親からは、教育と言えるものを受けることはあ…続きを読む
『ガマンを受け継ぐ』 10 当時、高級ウイスキーだったジョニ黒。その空瓶を父はいつも居間の座椅子の後ろに置いていました。時間があればそれでコツコツと脛やこぶしを叩いて鍛えていました。 私が一人ぼっちでいると、たいてい父は声をかけてくれます。そして、…続きを読む