『オシッコがドバーッ』5 人生、カッコよく! 建武館 篠田剛

2010-11-05

幼少の頃の私は、ものすごく恥ずかしがり屋でした。

保育園の年長さんのときの話です。
ある日私はトイレに行きたくて行きたくてしかたありませんでした。

「先生、トイレ!」

この一言が言えないのです。
声を出せばみんなが私の顔を見て注目するかもしれない。
とてもじゃないが、そんな恥ずかしいこと言えない。

あの小さなイスに座りながらモジモジ。
先生の話なんか聞いていられません。

案の定、イスの上で、

シャー…。

下にオシッコが垂れたら周りの友達にバレてしまう。
そうっと立ち上がっては何気なくハンカチでイスに溜まったオシッコを拭くのでした。
何度も…。

パンツの中はオシッコでパンパン。
家への帰り道は股を広げてのそりのそりと歩きました。
やっとの思いで帰宅して、廊下でズボンとパンツを一緒に下げると、
自分でもびっくりするほどオシッコがドバーッ。

そんな保育園の頃の私でした。

2010-11-05

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※『おれの半生』は2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものですので、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。

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