小山を語る4 「ド根性の男」 建武館 館長

ド根性の男

プロのチャンピオンの夢を実現するため、小山は2008年、大学4年でプロキックボクサーとしてデビューを果たした。大学を卒業すると小山は、その夢を加速するためあえて就職の道を選ばず建武館に残り、子どもの指導をしながらハードな練習漬けの毎日を送った。

その頃小山は実家の都合ですでに大田区の蒲田に引っ越していた。板橋までは長い道のりだ。それでも小山は毎日、毎日、通い続けた。

小山は火・木・土に指導をしていた。早めに道場に来て1時間ほど汗を流してから指導に入る。指導が終わると選手育成コースでみっちり練習し、休む間もなく空手衣に着替えて一般空手コースで稽古を受ける。それでも飽き足らず居残りで23時頃まで黙々と自主練をする。帰りは零時を過ぎることもある。これが小山の日課だ。

月・水・金はフリーだ。体を休めてもいい。だけど小山は道場に来た。
先代が始めた3時稽古というものがある。プロに転向した者に、その名の通り午後3時からの1時間、先代が特別メニューでみっちり特訓するものだ。この、たった1時間の練習のために、小山は2時間以上も時間をかけてくることが何度あったことか。

大学時代に学生キックのフェザー級チャンピオンになった小山。今度はプロのチャンピオンになるべく、努力を積み重ねていったのだ。まさにド根性の男である。

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篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi
日本空手道建武館 館長
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