『J-KICK 2012~NEXT J-GENERATION~2nd 小山泰明VS元ルンピニーチャンピオン』128

2012-04-29

建武館の小山泰明は2011年10月に試合をして、
フェザー級1位に上り詰めました。

目指すはチャンピオン。
そんな熱い思いが深まって、小山はさらに練習に燃えていきました。

ところがその後、なかなか試合のオファーがきません。
目標を据えられないまま、
小山は自分に辛い練習を課していく日々が続きました。

そんなある日、J-NETさんから試合のオファーが届きました。
やっときたオファーに我々は喜んでいました。
しかしその相手はなんと元ルンピニー・スタジアムのチャンピオン。
ムエタイを制した選手を小山の相手にどうか、というのです。

ルンピニー・スタジアムといえばタイにある最高権威のムエタイ会場です。
そのルンピニーのチャンピオンともなればまさに雲の上の存在。

その返答にためらわなかったといえば嘘になります。
だって、いきなり元ムエタイチャンピオンなのですから。

小山に尋ねました。
その返事は…

いつでも試合が出来るような準備はしておきます。

これで決まりです。
J-NETさんにOKの返事をしました。

日本人と戦ってきた小山。
もちろん外国人選手とは初対戦。
その初めてとなる相手が元ルンピニーチャンピオン。
やると答えはしましたが、小山だって心の中では不安です。

しかし、です。
考えによっては相手に不足なし!と言えます。
だって、ルンピニーで暴れ回った選手と試合ができるのです。
そんな経験、誰でもできるわけありません。
フェザー1位に与えられた特権です。
謙虚に胸を借りる気持ちで、体当たりするだけです。

小山は普段、とてもやさしい男です。
稽古中も、そのやさしさが出ています。
ところが組手やスパーリングのときはちょっと違います。
きっと、そんな小山に、元チャンピオンは目を白黒させるでしょう。

小山、ガンガンやってもらいなさい!
お前は殴られるたびに、蹴られるたびに強くなるのだから。
いい経験、してくれ!

★☆━━━━━ J-KICK 2012 ~NEXT J-GENERATION~2nd ━━━━━☆★
2012年4月30日(月・祝)東京・後楽園ホール
開場17:00 開始17:30

フェザー級 3分3R(延長1R)
シティーチャイ・ウルフジム
タイ/ウルフキックボクシングジム/元ルンピニー・バンタム級王者
VS
小山泰明
建武館/J-NETWORKフェザー級1位

最後まで読んで頂いてありがとうございました。
コラムは毎日掲載していますので、よろしければ明日もまた読んでみてください。

篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi 日本空手道建武館 館長
■建武館では空手やキックボクシングはもちろん、3歳から始められる空手運動クラス、女性でも気軽にできるソフトキック、60歳からのアンチエイジングトレーニング、自主トレーニングコースも常設しています。

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※『ひと・もの・こと』は、2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものです。したがって、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。

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