2012-06-09
路上のガムはがし。
みんな黙々とやっていました。
6時半を回ると徐々に通勤する人たちが増えて、
子供たちの横をスーツ姿が通り過ぎていきます。
この人たちはこの光景をみて、どう感じたんでしょうか。
夢中にやっていると時間の経つのも忘れてしまうほどです。
始めてから1時間。
みなさん集合場所に戻って使った道具をきれいに洗っていました。
感心したのは水を粗末にしないことです。
大きめのたらいに水を張って道具をみがきます。
水道の蛇口をひねってかけ流すことはしないんです。
もっと感心したのは手洗いです。
水を張ったバケツが3つ並べてありました。
使い方は、端から順に水を使うことと、バケツの中で洗わないこと。
石鹸で泡のついた片手で水をすくって手にかけて洗う。
泡がとれた手で真ん中のバケツの水を、
片手ですくって手にかけて洗う。
きれいになった手で3つ目のバケツで同じように、
片手ですくって洗う。
最後は消毒液を手にかけてもらって殺菌して終了。
3つのバケツをのぞくと、
みごとなまでに水の汚れ具合が段々トーンになっていました。
最初のバケツは石鹸が混ざって汚いのですが、
3つめの水はきれいなままなんです。
できるかぎり少ない水で洗い落すという知恵。
そして無駄遣いしない“節倹”ということを教わりました。
掃除するだけではないんですね。
得るものはいっぱいあります。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。
コラムは毎日発信していますので宜しければ明日もまた読んでみてください。
篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi 日本空手道建武館 館長
■平日はどうしても時間がとれない方は、東武東上線・大山駅にある「コナミスポーツクラブ大山」にお越しください。都営三田線・高島平方面にお住いの方は、新河岸にある「わかたけ第2保育園」にどうぞ。
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※『空手のこころ』は2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものですので、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。