『親子の会話が変わる 富士登山流子育て』131

高山病の症状はとても辛いものです。
私も経験したので拓海の気持ちがよくわかります。
拓海は下山の途中、靴擦れでかかとの皮もめくれて痛めていました。

小学4年生の息子にとってはものすごく堪えたにちがいありません。
いい経験です。

息子とこんなに長く二人きりになれたことはありませんでした。
父と子、じっくり向き合える時間が持てました。
これも富士登山ならではです。

空気が澄んだ日には板橋からも望むことができる富士山。
たまに、息子の言葉から、痛いとか、辛いとか、でてきます。

そんなとき。
遠くに霞む富士山を指さして。

あのてっぺんの、ポコッと出っ張っているところ。
あそこまで歩いて登ったんだぜ。

もう、ほかは屁でもないだろう?
うん。

こういう会話ができるようになりました。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。
コラムは毎日書いていますので、よろしければ明日もまた読んでみてください。

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篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi
日本空手道建武館 館長
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※『おれの半生』は2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものですので、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。

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