『父子鷹 三浦敬三 雄一郎』124

2011-09-21

三浦雄一郎さんの父親である敬三さんがまた途轍もない冒険スキーヤーです。
「白寿になったらモンブラン氷河を滑走する」
と言い出しました。
おそらく97歳頃のことだと思います。

敬三さんは自らそう計画を立てて黙々とトレーニングを始めたそうです。
白寿といえば99歳です。

三浦さんはそんな父親の姿をみて、失いかけていたものに気付きました。
それは、夢中になって目標に向かってチャレンジする気持ちです。

クラーク記念国際高等学校の校長に就任した三浦さんは、
お付き合いが多くなりました。
自分のことよりも公のことに時間を割かなければなりません。
果敢に挑戦することは無謀な行為となります。
なぜなら自分一人の身ではなくなるからです。
どうしても社会的地位に就いたり責任ある立場になったりすると、
考えを変えざるを得ないのです。

ところがやはり、リスクを避けてばかりいては、
人間が小さくなってしまいます。
99歳になってまでも、敬三さんは、
そんなかっこいい生き方を子どもに伝えてくれたのでした。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。
コラムは毎日書いていますので、よろしければ明日もまた読んでみてください。
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篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi 日本空手道建武館 館長
財団法人日本体育協会公認上級指導員 介護予防サポーター
板橋区にある地元密着の空手道場で“ガマンを売る”空手家
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※『空手のこころ』は2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものですので、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。

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