2011-09-20
三浦雄一郎さんのエベレスト登頂の話を出しました。
今回はその三浦さんについて少しお話します。
ご存知の方も多いと思いますが三浦雄一郎さんは、
プロスキーヤーであり、冒険家であり、登山家です。
2008年に75歳で2度のエベレスト登頂に成功したニュースは、
まだ記憶に新しいところです。
私が唸ったのはその5年前、
アルプスのモンブラン氷河を親子3代で走破した映像を見た時でした。
お父さんの敬三さんがまた凄い。
まさに父子鷹なのです。
三浦雄一郎さんは、
1962年イタリアで滑降世界最高速度記録の樹立を皮切りに活躍します。
66年に富士山直滑降、70年にはエベレスト滑降を達成します。
その後、85年までに世界七大陸最高峰のスキー滑降を成し遂げてしまいました。
しかし90年代に入ると、その挑戦が途絶えます。
その訳は、三浦さん自身の中で、
冒険はもうやりつくしたと終止符をうってしまったからでした。
60歳となった三浦さんは、クラーク記念国際高等学校の校長に就任します。
地方講演で飛び回り、食事や飲み会、そしてゴルフ……。
環境がガラリと変わりました。
現役の頃は二日酔いしても翌朝は5時半に起きて走り込んでいました。
ところが、もう現役でないのだからしんどいことをやる必要がないと、
思うようになってしまいました。
それからというもの、三浦さんは自身の体に無頓着となり、
トレーニングや食事を節制しなくなりました。
その結果、狭心症の症状があらわれます。
検査の結果、高血圧に高脂血症、糖尿病の前兆も出てしまいました。
三浦さん、68歳の頃です。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。
コラムは毎日書いていますので、よろしければ明日もまた読んでみてください。
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篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi 日本空手道建武館 館長
財団法人日本体育協会公認上級指導員 介護予防サポーター
板橋区にある地元密着の空手道場で“ガマンを売る空手家”
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※『空手のこころ』は2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものですので、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。