『あくなきチャレンジ 80歳でエベレスト登頂目指す』125

2011-09-22

三浦敬三 雄一郎 父子鷹 日本空手道建武館.jpg
三浦雄一郎さんは不摂生がたたり、
狭心症、高血圧、高脂血症、糖尿病寸前となってしまいました。
さすがの三浦さんも死ぬかと思ったそうです。

「どうせ死ぬならエベレストで死のう」
病気のお陰で目標ができたとおどけていました。
そして「70歳でエベレスト登頂する」という目標を立てたのでした。

これまでは、夜や休日は食事に飲み会に付き合いのゴルフでした。
しかし目標を立てると、がらりと行動が変わりました。
いつも足首に重りをつけ、
背中には10kg以上の重りを入れたナップサックを背負うのです。

どれもこれもみな、
エベレストに登頂する夢を実現しようと思うからこそできるのです。

そしてついに2003年、
70歳でエベレスト登頂を果たしました。

その日はあいにくの曇り空で、
よい景色を眺めることができなかったそうです。

すると三浦さんは、
「次は晴れたエベレストを制覇しよう」
と75歳で登頂という目標を決意したそうです。

それから5年後の2008年。
三浦さんはその決意通り、再度エベレスト登頂に成功しました。

頂上に立つと、北壁のチベット側ルートが見えたそうです。
これがまた美しかったらしい。

その時のコメントがまたいい。
「あそこを登って、もう一度来なきゃいかんな…」

2013年、80歳で3度目のエベレスト登頂を目標に、
新たにトレーニングを始めたそうです。

あくなきチャレンジ。
これが三浦さんの生き様なのだと思います。

病気のお陰で目標ができたとおどけた三浦さん。
しかし
「いくつになっても夢や目標が、人生には必要なのだと父親から教わった」
とも語っていました。
やはり触発されたのは父親の敬三さんの後ろ姿に違いありません。

草食系は非行動的で失敗を恐れる者が多い、と言われています。
何も草食系に限ったことではありません。
若者の多くが「何をしていいのかわからない」と言います。

しかしそれは、何も行動しないからわからないだけです。
先読みしたり、悪い方に考えたりしていては何もできない。
まず行動してみることです。

うまいこといかなければ、失敗したら、また元に戻せばいい。
そうしないと、いつまでたっても変わらないのです。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。
コラムは毎日書いていますので、よろしければ明日もまた読んでみてください。
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篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi 日本空手道建武館 館長
財団法人日本体育協会公認上級指導員 介護予防サポーター
板橋区にある地元密着の空手道場で“ガマンを売る”空手家
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※『空手のこころ』は2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものですので、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。

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