『かっこ悪く終わるのがかっこいい』98

2011-08-06

思いっ切りなぐり返されることを承知で、思いっ切りなぐる。
ガツンと思いっ切りなぐり合う。
切磋琢磨ができたかどうか。
そういう心の部分が大事にされます。

また、それだけでなく、いや、それ以上に、
いかに非合理的に痩せ我慢をしていたかということもとても大事です。

審査では、要領の「悪さ」が評価されます。
要領よくやる、ということはつまり前半はセーブして、
力を温存しておくことです。
終盤はガス欠にならずに済みますのでかっこよく終われそうです。

でも実はかっこ悪い。
ここでのかっこいいは「かっこ悪く」終わることなんです。
終盤のことなど考えずに1試合目から、
ありったけの力で戦ったら、最後はフラフラ。

これが、もうキツくてキツくて堪りません。
そうなることは想像できているのに、それを敢えてやれるから凄いんです。

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篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi 日本空手道建武館 館長
財団法人日本体育協会公認上級指導員 介護予防サポーター
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※『空手のこころ』は2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものですので、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。

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