『幸せって何かを教えてくれた』96

2012-01-11


いつだったか、堀江貴文被告が
「法が禁じていなければ何でもできる」と嘯きました。
震災がなかったなら、そんな彼を英雄視した人もたくさん現れたはずです。
自分が得をすればほかはどうなろうがしったことか、
という考えが蔓延していましたから。

自分が傷つくのがイヤだから先回りして相手をけなす者。
他人をこき下ろして自分をよく見せる者。
顔じゃないよ心だよ、という人を青くさいとばかりに小ばかにして、
やっぱり顔じゃないよお金だよ、と得たり顔で言う者。
それまでは、こんな人間がうようよいました。

しかし震災によって、
そんなこととんでもないと思う人が多数を占めました。
となりの人の命を救うために今何ができるかを考えろよ!
もう、そんなことやめようよ。
そう思った人が多くいたのではないでしょうか。

それは成人式にも現れました。
これまでの成人式は、
必ずと言っていいほど「大荒れの」がついて報道されてきました。
しかし先日の地元の成人式もそうですが、純真な青年を多く見かけました。

思えば戦後最悪の震災でした。
深い悲しみが一気に押し寄せて、人々をどん底に落としました。

しかしその一方で、
なにが幸せなのかということに気づかせてくれた気がします。
新成人たちの心をも揺らしました。
彼らも気づいたのではないでしょうか。

あなたにとって幸せとは何でしょうか?
何をもって心が満たされますか?
ほんとうの幸せを、つかみたいですね。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。
コラムは毎日書いていますので、よろしければ明日もまた読んでみてください。

篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi 日本空手道建武館 館長
■板橋税務署の近くで目にとまる“ガマン売ります”のポスター。そう、建武館はガマンを標榜しています。今、必要なのは弱者へのやさしさです。損をしても正しいことをする正義感です。

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※『ひと・もの・こと』は、2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものです。したがって、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。

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