『良い点を認めて 弱い者の味方の道場に』96

2011-08-05

良い点を伸ばしてもらって、私は自信がつきはじめました。
人の良いところを見てあげることがいかに大事かを、
身をもって知りました。

自信が持てない子も、
言葉かけひとつで自信が持てる子になれるんだろうなと実感しました。
そのためには良い点を見つけてあげる心の目が大事なんですね。
それを指導にも活かそうと思いました。

大事なことは何より建武館そのものが
「弱い者の味方の道場」となることです。
弱い者いじめは許さん!という“におい”というか、
ムードを作り上げることです。

それには我々指導者も「弱い者の味方」を心がけて、
その姿を指導の時に表すことが肝心です。
一緒に組手をやって、いいところを見つけたら、
すかさず「いいね!」と言ってあげます。

道場全体に、良い点を見てくれている!という雰囲気が伝わるはずです。
それを横で聞いている上級者の子ども達も、我々のまねをするものです。

その反対もありえます。
我々が「お前、ダメだなぁ」という態度をとると、
それもまた子ども達はまねをします。
組手でガツンとやって、「どうだ、強いだろ」と、
自分の強さを誇示してしまうのです。

指導者の影響力はとても大きい。
欠点を指摘するよりも、良い点を認めてあげるということが、
いかに大事か。
子ども達を、弱い者いじめする人にさせないための指導なのです。

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篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi 日本空手道建武館 館長
財団法人日本体育協会公認上級指導員 介護予防サポーター
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※『空手のこころ』は2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものですので、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。

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