『二人の母から運動の大切さを学ぶ』93

2011-08-02

おふくろは背筋がピンと伸びていて年の割には若々しく感じられました。
ところが外出する頻度が減ると、足腰が急に弱くなってしまいました。
私が気にして「一緒に運動しよう」と勧めましたが、
動くと痛くなるという悪循環で、継続は困難でした。

数年前、女房のおっかさんが脳梗塞が原因で意識を失ってしまいました。
意識もありませんのでもちろん体も動かない日々が続きました。
するとたった一週間でふくらはぎに触れると揺れて、
これが筋肉?と思うほど無くなってしまいました。

体のあちこちが痛いと言い始めてからでは遅い、
ということをおふくろから学びました。
人の筋肉は使わなければいとも簡単に無くなってしまうことも、
おっかさんの病気でまのあたりにしました。
この出来事は残念であり辛いものでしたが、
今になってみればとても役立つものになったのでした。

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篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi 日本空手道建武館 館長
財団法人日本体育協会公認上級指導員 介護予防サポーター
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※『空手のこころ』は2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものですので、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。

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