『負けを学ぶ大会 第9回建武館キッズ大会』142

2012-06-24

勝負の世界は厳しいもので、試合で勝ち残れるのはたった1人です。
10人いたら9人が負けます。

負けはいやなこと。
だけどその負けをいかに無駄にしないで次の勝負につなげるか。
それができる人が明日の勝利をつかむのだと思います。

ならば、負けを前向きに考えよう。
負けて失うものを数えるよりも、得るものを見つけよう。

君たちは「しかみ像」を知っていますか。

時は戦国の時代。
徳川家康は三英傑の一人と謳われていますが、
その家康でさえ、戦いに敗れ恐怖におびえて、
脱糞しながら逃げ込んでしまったことがあります。

そんな情けない自分の姿を絵師に描かせました。
その肖像画がしかみ像です。

家康は、
“こんなことで挫けてはいけない。
この絵を見て悔しさを思い出して自分を奮い立たせよう”
そう考えて描かせたのでしょう。
そしてついに家康は長く続いた戦乱を治めて天下を平定したのです。

なんてメンタル・タフネスの持ち主なんでしょう。
いかに負けを無駄にしないか、という代表例ですね。

『禍福は糾える縄の如し』というのがわかったとき、
人は本当の強さを身に付けられるのだと思います。
君たちはこの大会でおおいに負けを学んでください。


※『禍福は糾える縄の如し』禍福とは、災難と幸福、不運と幸運をいいます。
人間の幸不幸は、より合わされた縄のように交互にやってくるものだ、という意味です。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。
コラムは毎日発信していますので、よろしければ明日もまた読んでみてください。

篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi 日本空手道建武館 館長
■平日はどうしても時間がとれない方は、東武東上線・大山駅にある「コナミスポーツクラブ大山」にお越しください。都営三田線・高島平方面にお住いの方は、新河岸にある「わかたけ第2保育園」にどうぞ。

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※『ひと・もの・こと』は、2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものです。したがって、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。

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