2011-02-24
掃除といえばよく桂太郎公の銅像を清掃しました。
桂公は拓殖大学の前身台湾協会学校の創立者でもあります。
この銅像は恩賜金拝受の名誉を記念して、
恩賜記念講堂の建設と同じく作られたものです。
家に例えるなら桂公は先祖であり、銅像は墓とでもいえるでしょう。
裸足になって、先輩、後輩とともにゴシゴシ汚れをとりました。
通りすがりの学生は不思議そうな目で見ていました。
なぜ学生がやっているのかと。
それは清掃作業員がやることだと。
私たちは、だからこそその清掃活動に誇りを持てたのでした。
この掃除を契機に、先祖の墓参りを頻繁にするようになりました。
墓掃除も億劫がることなく心清らかにできるようになりました。
先祖を敬う心を改めて感じさせ、
心を込めて無心に掃除することの素晴らしさを学びました。
とてもよい習慣づけをさせてもらいました。
建武館 篠田剛
前のページ 次のページ
※『おれの半生』は2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものですので、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。