2011-07-26
おふくろは年齢のわりに背筋がシャキッとしていました。
ところが会社のお手伝いをしなくなってから出歩く機会が減り、
徐々に足腰が弱まり始めました。
軽くでいいから運動しようよ、と勧めるのですが、
どうしてもうなずいてくれません。
運動経験のないおふくろにとって筋力低下を運動で食い止める、
というのはハードルが高すぎるようです。
どうしたものかと困っているとき目についたのが、
板橋区が発行する広報紙の募集記事でした。
そこには「介護予防サポーター養成講座の第1期生募集」とありました。
ところで、介護予防サポーターは公的な資格ではありません。
地域でのボランティア活動として、
介護予防への取り組みが広がるよう支援していくものです。
講座内容には、転倒予防トレーニング、低栄養予防プログラム、
音読と計算、爪・足のケアなど。
とてもメニューが豊富で、
おふくろを説得させるにはもってこいの内容でした。
おふくろに「介護」という言葉は可哀そうだけど、
いつまでも元気でいるために介護予防は重要です。
私はすぐに応募しました。
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篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi 日本空手道建武館 館長
財団法人日本体育協会公認上級指導員 介護予防サポーター
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※『空手のこころ』は2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものですので、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。