2011-07-22
協力雇用主会で知り合った方から教わったことばがあります。
それは「欠点を長所とみてやる」というものでした。
喧嘩っ早い子どもが数人を相手にケンカした。
ある人が、
「この子は手が早いから格闘技に向いている」
と格闘技を勧めた。
手が早いことを欠点ではなく長所と認めてあげた。
認められれば嬉しい。
その子は格闘技を一生懸命やった。
こんなに嬉しいことはありませんよね。
だって、いつもだったら避けられるか悪者扱いされるところなのですから。
手が早いと子どもを近づけさせないようにしようとするのが世間です。
冷ややかな目で見られ続ければ
“どうせオレなんか…”と卑下して劣等感を抱くかもしれません。
劣等感を引きずって生きていけばまた過ちを犯すと言われています。
だからこそ罪を許し、そして自信を持たせる、
というのが大事だというのです。
美点凝視。
ということばがありますね。
人のいいところを見てあげる。
するとその人を好きになる。というものです。
指導者の端くれとして、この言葉を肝に銘じてやっていきたいと思います。
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篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi 日本空手道建武館 館長
財団法人日本体育協会公認上級指導員 介護予防サポーター
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※『空手のこころ』は2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものですので、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。