『一回り大きくなって』83

2011-12-22


三人の子ども達は本当に頑張りました。
どんなつらい状況におかれても…

互いに助け合いました。
決して甘えませんでした。
言いつけを守り規律を乱しませんでした。

普段でもできそうでできません。
ましてや零下4.5度の凍える寒さの中にあって、眠くてたまらず、
足が痛くて歩くたびにふくらはぎの筋肉にひびいてしまうのです。
あなたは、できると断言できますか?

三人は三様の頑張りを見せてくれました。
5年生のタカトは一番初めにふくらはぎを痛めましたが、
遅れることなく最後まで私から離れず、
足を引きずりながらもついてきました。

同じく5年生のリクは、寒い時も、眠いときも、痛いときもあっただろうに、
ずっと笑顔を絶やしませんでした。

6年生のタイヨウは、いつも先頭に立って励まし、
二人が疲れていればバッグを背負ってあげ、
二人の兄貴分としての役目を果たしていました。

これまでの日常生活ではできない経験をした彼らは、
一回り大きくなって帰ってきたことでしょう。

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篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi 日本空手道建武館 館
財団法人日本体育協会公認上級指導員
介護予防サポーター こころの健康サポーター
板橋区にある地元密着の空手道場で“ガマンを売る空手家”
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※『ひと・もの・こと』は、2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものです。したがって、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。

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