『12時間の試練を乗り越えた子供たち』82

2011-12-21


子供たちにいろんな経験をさせたい。
その一つが徹夜行脚です。
いつか道場の子ども達と一緒にやってみようとずっと思っていました。

歩くのなら「川越街道」と決めていました。
この道は挑戦するのに最適な道路なのです。
なぜなら、ここ板橋が起点であることと、
終点の川越までが、歩くぎりぎり限界の距離だからです。
私の二男坊の富士登山条件の一つ「夜通し歩けること」の試しに歩いたのも、
この川越街道でした。

川越駅から建武館までの道のりおよそ30km。
真夜中の午前零時に出発し、川越街道沿いをただひたすら歩き続けます。
しかも冬の寒い時期にやるという過酷な挑戦なのです!
本当に完遂できるのかなと不安がよぎります。
そこで一度試してみよう、ということで今回やってみたわけなのでした。

今回12時間かけてゴールしました。
その間どういうことがあったか、足跡をたどってみました。

川越駅を出て見上げると、一面の星空でした。
流れ星も見ました。
子供たちは「星がきれい」これから始まる過酷な試練を、
このときはまだ知る由もありませんでした。

午前零時、川越駅を出発。
2時半頃、三芳町。コンビニ駐車場で夜食休憩。
このあと、元気だった子ども達に眠気が…。

4時頃、新座市大和田。
ふくらはぎが痛み始める子が…。
足を引きずりながら歩きました。

5時頃、新座市野火止。
テーピングテープを巻いて応急措置。痛々しかったですね。

7時頃、朝霞警察署。
続行か、断念か、子ども達に選択させる。
子ども達「限界までやります」

9時頃、東京に入る。
そして、12時10分、道場に到着。
12時間の試練を乗り越えて、互いに助け合ってよく頑張りました。

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篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi 日本空手道建武館 館長
財団法人日本体育協会公認上級指導員
介護予防サポーター こころの健康サポーター
板橋区にある地元密着の空手道場で“ガマンを売る空手家”
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※『ひと・もの・こと』は、2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものです。したがって、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。

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