2011-02-19
魔の7.5km地点。
そこからゴールまでの2.5km。
これがまたとんでもないほど長く感じました。
結論をいうとこの後、
私は無理がたたって肝臓の異常数値で一週間の入院をします。
いやあ、本当に馬鹿者でした。
私は。
倒れた時点ですでに体のどこかが悲鳴をあげていたでしょう。
そのあとも“救急車から逃げるように”走ってしまいました。
やっとの思いでゴールして、
参加賞としてミネラルウォーターとリンゴをもらいましたが、
飲んだら負けだ!なんていう、くだらない意地を張って何も飲まない。
小松ちゃんが倒れたことを心配して
「大丈夫か?」と声をかけてくれたので私は、
「大丈夫です」と強がりながらも、
まったく目の焦点が合っていませんでした。
焦点が合っていないと、具合が悪いと悟られちゃうんじゃないかと、
必死に小松ちゃんの目に焦点を合わせようとしてました。
帰りの電車でも意地張って立っていました。
馬鹿者です。
大山駅を通り過ぎて、池袋の焼き肉食べ放題で打ち上げです。
至って気分が悪いのですが…私は至って気分よく振る舞い、
いつものように平気でいます。
平気でいるもんだから、
後輩はいつものように“剛君!”と言ってビールを注ぎに来ます。
私はいつものように一気をします。
いつものように平気でいられなくて、後輩の目を盗んで。
オエ~っとトイレで吐きます。
そして何食わぬ顔をして席に戻ります。
何食わぬ顔をしているもんだから、
また後輩は“剛君!”と言ってビールを注ぎに来ます。
この繰り返しを何度したでしょう。
もう、最後の方は修行でした!
馬鹿者です。
帰宅しても立っていられず、それでもガマンしていました。
1~2日してもおさまらず、
これは普通じゃないぞと思って大学病院に行きました。
すると診察が終わるや否や車椅子が運ばれてきて乗りなさいと。
ここから一週間の入院生活がスタートしたのでした。
大馬鹿者です。
建武館 篠田剛
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※『おれの半生』は2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものですので、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。