『心を込めて本気で応援』84

2011-02-20

一週間の入院生活。
車椅子に乗せられてびっくりしました。

「立ち歩くのはトイレに行くときだけ。それ以外は安静にしてください」
主治医に言われてやっと、体がまずいところまできていたんだと感じました。
聞くと肝臓の数値が異常で、
私の記憶違いでなければ2ケタ高くなっていたらしいのです。

兄や家族、職場や道場関係者には迷惑がかかりました。
ただ、迷惑を顧みずに言うと、
この入院でひとりじっくりできる時間がとれました。
これは私にとって実に得るものが多かった。

あのマラソンの倒れてからの2.5kmは、
何度も弱気になって心が折れそうになりました。
「あと何キロですか…」
沿道の人に二度も三度も聞いていました。
その度に「あと○kmよ!頑張って!」という励ましの声。
この声に何度助けられたことか。

沿道の声援が奮い立たせてくれて完走できました。
この時ほど、全力で応援する意義を実感したことはありません。

道場の子どもたちには、
仲間を応援するときは心を込めて本気で応援してほしい。
そう教えようと誓ったものです。
いい経験となりました。
 

建武館 篠田剛

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※『おれの半生』は2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものですので、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。

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