『引退そして宗家の継承』76

2011-02-06

昭和61年から63年にかけて地元大会では負け知らずの3連覇を達成。
この年、私は研修会の師範を允許されました。
ほどなく現役引退を兄より勧められました。
考えた末、私は引退を決意しました。25歳の時でした。

優勝13回、準優勝14回、第3位5回。
これが私のトロフィーやメダルで数えるところの通算戦績でした。
反則負けは数知れず、です。

そして翌年の平成元年。
私は研修会の二代宗家に指名され、継承することになりました。
弱冠26歳。
宗家は技術の正統な後継者であります。
それのみならず会員を統率しなければなりません。

空手の歴史や会の歴史の認識、そして技術。
これらについてはその名に恥じぬ自信はありました。
しかし会員の統率については無力でした。
技術だけでは人をまとめられないことを思い知らされます。

建武館 篠田剛

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※『おれの半生』は2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものですので、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。

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