2011-02-02
連合会の全国空手道選手権大会。
大会会場は神戸ポートアイランドワールド記念ホール。
一回戦は順当に勝ち進みました。
しかし二回戦で早くも山場を迎えました。
前年度優勝者と戦うことになったからです。
しかし、冷静でした。
自分でも驚くほど相手の動きが見えました。
そこで、三人組との練習でいろいろ考えた技を、
この試合で試してみることにしました。
すると本当にイメージ通りに動けて、あっけなく、
といっては大げさですが、だけどそう思えるほど
技が決まって、スムーズに勝つことができました。
これで波に乗れました。
その後の試合も勝ち進んでいき、
そして、決勝戦まで駒を進めることができたのです。
いよいよ決勝戦。
その時すでに体育館の窓から西日がさすほどの時間が経過していました。
斜めの陽が試合場に強く差しこんでいました。
アナウンスで名前を呼び出されて試合場に入ります。
二人に注目する観客。
何度味わっても、気持ちが高揚する瞬間です。
この日はまた格別でした。
建武館 篠田剛
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※『おれの半生』は2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものですので、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。