『感謝、感謝の後輩三人組』71

2011-01-31

翌年の全国大会に向けてのリベンジが始まりました。

当時、ふだんの稽古では組手の練習は一切ありませんでした。
もっぱら基本と型と鍛眼法でした。
唯一、鍛眼法で勘を養っていました。
組手は一人稽古するよりほかないもの、自分でやるしかないものでした。

ですので、あれこれいろいろ技の工夫をしましたね。
試合が近づくと稽古以外に時間を作って組手の自主練をしたものです。

ただし、組手は対人で行うものですので練習パートナーが必要です。
そこで協力してもらったのが地元の後輩連中です。

一つ歳下の、亀田、本村、戸谷という後輩三人組でした。
かれこれ26年も前の話です。
彼らは今でも稽古仲間です。

自分でいろいろ考えた技を彼らに試します。
何しろ私は現役バリバリで燃えに燃えていたので、
スタミナが有り余っていました。
だから一対一でやると彼らは息が上がってしまいます。
そこで三人をローテーションさせながら、
一対三で何回も何回も組手をしました。

この練習が私にとって、とてもいい結果となって後からついてきました。
三人には感謝、感謝です。
もしかしたら彼らにとってみれば、
あの練習は閉口だったのかもしれませんが……。

建武館 篠田剛

前のページ 次のページ

※『おれの半生』は2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものですので、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。

お問い合わせ

無料体験・見学お申込み、お気軽にお問い合わせ下さい
  • 電話番号: 03-3962-4206
  • お問い合わせ