2011-01-29
神戸の全国大会。
初戦敗退。
それも、たった数十秒。
情けなくて、悔しくて、恥ずかしくて。
兄弟子からもらった写真。
負けた瞬間のベストショット。
そこには自分の情けない姿が写し出されていました。
これを、うぬぼれていた自分を戒めるために使おう。
そこで毎日いやおうなく見えるようにと、
自室のドアに貼り付けました。
そして写真に次の言葉を書きました。
『臥薪嘗胆』
『勿怠』
自室に出入りするたびに、
この忌々しい写真を目にします。
薪の上で寝ているようで、
苦い胆を舐めているようで、
この写真はほんとに私を奮い立たせてくれました。
そして、辛い稽古のときも、
悔しい気持ちを思い起こしては、
それを乗り切ることができました。
この日から来年の全国大会に向けてのリベンジが始まりました。
建武館 篠田剛
前のページ 次のページ
※『おれの半生』は2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものですので、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。