『張本人、現る』66

しばらくして、私が誘ったのか、タワラが願ったのか、
忘れてしまいましたが、タワラがうちに居候するようになりました。

当時、実家に住んでいたのは兄夫婦と私だけでした。
そこにタワラが住み始めたのです。

兄は衣食住を面倒みてくれて、
タワラにとってはとても有難い時期となりました。

私も一つ下の弟ができたようで、
この頃は嬉しく楽しい日々を過ごすことができました。

のちにタワラは、
私の妻、勝美を引き合わせた張本人となるのでした。

建武館 篠田剛

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※『おれの半生』は2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものですので、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。

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