『新河岸道場初の黒帯 厳しい稽古で絆を』64

2011-10-01

中学1年生の欣史君が初段に合格して昨夜、
認定証(賞状)の授与を行いました。
少年部では12人目の黒帯となりました。
同学年では、海君、泰斗君につづいての認定です。

欣史君は新河岸道場出身で、現在は本部道場で稽古しています。
新河岸道場出身者から初の黒帯の誕生となりました。
そこで指導をしている井口が駆け付け、授与に立ち会ってくれました。

欣史君は入会当初は、痛みを顔に出すこともありました。
ところがいつ頃からか、顔つきも変えずに前に出られるようになりました。
それは、本人の不断の努力と先輩としての自覚の萌芽もあります。

しかしそれだけではありません。
仲間の存在も確かに大きかったでしょう。

この学年は入会者が多いので、抜きんでるためにしのぎを削る結果、
切磋琢磨されて強くなったのです。
彼らには、いつまでも向上心とともに、
男を張り合う仲でいてほしいと思います。

そこで授与の際、子ども達にこういう話をしました。
“楽楽”ではなく“厳(楽)”であるようにと。

稽古は厳しいけれど、その中から楽しさを見つけ出す。
これはとても大事なことなんです。
なぜなら、そうすることで仲間との「絆」が芽生えるからです。
これは経験してみないとわからない感覚です。

楽しいだけの間柄では決して絆は芽生えません。
深まりません。

表面上の付き合いなので、いざというとき助けてくれず、
助けてあげません。
薄情な世の中だからこそ厳しい世界で仲間との絆を深めてほしいと、
子ども達に話しました。

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篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi 日本空手道建武館 館長
財団法人日本体育協会公認上級指導員 介護予防サポーター
板橋区にある地元密着の空手道場で“ガマンを売る空手家”
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※『ひと・もの・こと』は、2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものです。したがって、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。

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