『息子の大志と親心』60

2012-03-06

「今度はボクが」
自衛隊に助けられた少年は、
他人のために身を賭して活動するその姿に心打たれました。
阪神大震災のときは自衛隊の入隊希望者が多くあったと聞きます。

もし我が子が「自衛隊に入隊したい」
そう言ってきたらどう返事をしよう。

“あんな危険な仕事はさせられない”
母親が反対する例が目立ったそうです。
いつくしみ深い母親ならばそう思わずにいられないでしょう。
我が子かわいさに危険にさらしたくないという思いは誰にもありますから。
親心の本音なのです。よくわかります。

しかしその一方で、
よくぞ言ったと褒めて認めてあげるべきとする気持ちもあります。
他人に干渉しない身勝手な若者が多い世の中です。
そんな中にあって、自分は後回しという、
犠牲的精神を持てるようになった息子を誇りに思う訳です。

もし実際に面と向かって言われたら…とても悩む瞬間だと思います。
しかし、危険を承知で志願するのであれば…。
おそらく引き止めることはできないでしょうね。

それこそ、親の覚悟だと思います。
親としてはそんな大志を抱く息子を、もう見守るしかないんでしょうね。

篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi 日本空手道建武館 館長
■板橋税務署の近くで目にとまる“ガマン売ります”のポスター。そう、建武館はガマンを標榜しています。

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※『時局放談』は、2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものです。したがって、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。

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