2011-01-20
高校時代の試合の話。
当ててはならないルールでのことです。
殴られて痛がるのはかっこう悪いからガマンします。
だけど、殴られてそのまんまだと癪にさわる。
だから、ガツンとやり返してしまいます。
結局、私は殴られても痛がりませんので相手の反則は軽微となり、
だから、いつも私の反則負け。
この時期は、こんな終わり方の試合が続きましたね。
観客席からも、
私の心理状態がよく見てとれたそうです。
小松ちゃんがよく話してくれました。
だいたい剛は、
勝てる試合なのに当てられたらやり返して負けちゃうんだよ、と。
観客席では、こんな会話が飛び交っていたそうです…。
「あ、当てられた。もう負けだな(苦笑)」
「剛の顔を見てみな。さぁーっと血の気が引いてくるよ。」
「ほら、ほら、な!」
「そろそろ当てるぞ。」
「やっぱり当てた。はい、もう負け。おしまい!」
ケンカじゃないし、相手はわざと殴っているわけでもないのですが。
若かりし頃は、やられたらやり返すという感じでした。
ばかなことをしていました。
建武館 篠田剛
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※『おれの半生』は2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものですので、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。