『ボランティア習慣 よその子もうちの子』57

2012-01-16

ボランティア週間。
何かできることを考えてみる。
すると、自分のことしか考えなかったものが、
人に何ができるのかを考えるようになりました。
人助けの気持ちを習慣化してくれたわけですね。

思えば高度成長時代、新天地を求めた人たちは都市に移り住みました。
知らぬ顔が増え、隣の家の人が誰かもわからなくなってしまいました。
すると、人は疎遠となります。
他人に干渉することを避けます。
もう、向こう三軒両隣の精神はすたれてしまったのでしょうか。

いや、残っていました。
無情と思われた都市でも、
あの震災を経験してからはご近所づきあいの有難みを実感できました。
お隣さんとの距離も縮まったという方も多いのではないでしょうか。
親と同居する家族も増えたそうです。

建武館で投げかけているメッセージ“よその子もうちの子”。
“自分の子供さえよければいい”最近の日本はそうでした。
中国で起きた女児のひき逃げ事件は心の歪みを象徴していました。

そんな風潮をいつも蹴飛ばしていました。
しかし世相はどんどん心が荒れていく一方でした。
そこでお天道様が我々のほっぺたをひっぱたいて、
目覚めさせてくれたのでした。

みんなで頼り、頼られ、精神的に支え合う。
いいことですよね。
頼るのは信頼している証ですから。

篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi 日本空手道建武館 館長
■建武館はK-1戦士を生んだ板橋初の道場です。空手道場というと、とても怖くて敷居が高いイメージですが、入ってみると意外にそうでないことがわかります。小さい子から壮年まで、初心者からアスリートまで、すべての人がそれぞれの目的を達成できるよう考えられた道場なのです。

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※『時局放談』は、2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものです。したがって、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。

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