『防災とボランティア週間 何かできることを考えて』56

2012-01-15

元旦の午後に、東京23区で震度4の地震がありました。
正月気分でしたので、不意を打たれたようで驚きました。

おい、日頃の用心を忘れていないか?
被災地のこと、忘れていやしないか?

のど元過ぎれば何とやらで、報道が少なくなると、
どうしても忘れがちになります。
それを戒めた、天からのお叱りのようでした。

いつまでも悩み苦しむより忘れ去ることのほうがいいものもあります。
しかし、絶対に忘れてはならないものもあります。

今日から防災とボランティア週間が始まります。
忘れてはならぬことを、思い起こすにいい機会です。

あの日、私は自分の子や妻をとても心配しました。
安否が確認されると、とても安堵しました。

同じように、道場の親も、
どうしようもなく心配した人が多くいたのではないかなと思いました。
何かやってあげたい。
そう考えたとき、私は「助け隊」をすることにしました。

子供たちが自宅に一人の時に災害が起こることもありえます。
そこで、安否確認を希望する人を事前に聞いておいて、
万一起きたときに駆け付けるわけです。

ただし。
もし、実際に事が起こったならば。
私は、まっさきに我が子や女房の安否を確認するはずです。

安全が確認できたならば、その次は道場の子ども。
そういう順番になってしまうでしょうね。
こればかりは今のうちに言っておくしかありません。

だけど、行った以上は、死にもの狂いで助け出す。

防災とボランティア週間。
みなさんも、これを機会に、何かできること考えてみては。

篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi 日本空手道建武館 館長
■板橋税務署の近くで目にとまる“ガマン売ります”のポスター。そう、建武館はガマンを標榜しています。今、必要なのは弱者へのやさしさです。損をしても正しいことをする正義感です。

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※『時局放談』は、2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものです。したがって、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。

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