『本物の先輩になるための修行』56

2010-12-30

拓禅会、恩慈先輩の指導教育には、
厳しさだけでない別の面もありました。
人の上に立つ人の備えるべき資質というものも教わりました。

教えには、
“いいものは強制的にでもやらせる”
という激しく厳しいものがあります。

その一方で、
“先輩は後輩よりも辛抱努力する”
という一面もあります。

卑近な例をあげれば、腕立て伏せを学一が50回やれば、
学二は60、学三は70、学四は80やる。
辛抱も努力も後輩を超える。
そうして後輩はやがて、先輩を敬い、心服するのです。

これは後輩への指導教育でありますがすが、
本物の先輩になるための自らの修行でもあるのです。

厳しさだけでなく思い遣りも後輩に超えろという、
人の上に立つべき尊い教えでした。

建武館 篠田剛

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※『おれの半生』は2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものですので、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。

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