『紋付き姿で、いざ鎌倉』55

2010-12-29

紋付き袴一式を揃えることになりました。
拓禅会一同、浅草寺に向かいました。

行先はちどり屋という男性の着物専門店。
五重塔通りの一角にあります。

先輩が店主に声をかけると、奥から段ボールが運ばれてきました。
その中には学生でも買える、
手ごろな値段の古着がたくさん入っていました。

先輩が選んで、我々学一に一式を買ってくれたのです。
これで拓禅会一同が紋付き袴を持つことになりました。

先輩は紋付きを拓禅会全員で着て、
遠出する計画を立てていました。

初めて行ったそこは鎌倉でした。
一同、電車でごろごろ移動します。

白地に墨で、
“拓殖大学拓禅会”
と大きく書いたのぼりを立てていざ出発。

先輩との同行は緊張ですが、
ボロの紋付き姿で初めての遠出、
胸が鳴って爽快でした。

ぼろは着てても こころの錦
どんな花より きれいだぜ
若いときゃ 二度ない
どんとやれ 男なら
人のやれないことをやれ


男らしさを姿かたちで表すのでした。
いっぽんどっこの唄を口ずさみながら。

建武館 篠田剛

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※『おれの半生』は2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものですので、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。

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