『厳しい中の優しさ、本気の覚悟』54

そういえば事前打ち合わせで窪田君が言っていました。
どうぞ遠慮せず厳しくやってください、と。
心が折れそうになったら大きな声で!何があっても大きな声で!と、
常々話していますから、と。

まさにe-kidsの子ども達はそれを実践していました。

感心したのは稽古中だけではありませんでした。

掃除のあと、小学2年の男の子が、
掃き残っていた塵を見つけて何気なく拾い上げていました。

また、誰に言われることなく道着のたたみ方を、
後輩に優しく教えていました。

こういう、ちょっとしたしぐさで、
窪田君の見せる厳しい中の優しさや本気の覚悟を感じ取ったのでした。

合宿稽古が終わりe-kidsの子ども達は元気に
「ありがとうございました!」と笑顔でお別れです。

見送っていると、子ども達が振り向いて、今度は英語で“See you!”
うちの子ども達は、何と返事していいやら…。
組手の時と形勢逆転の一本負けを喫していました。

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篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi 日本空手道建武館 館長
財団法人日本体育協会公認上級指導員 介護予防サポーター
板橋区にある地元密着の空手道場で“ガマンを売る”空手家
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※『ひと・もの・こと』は、2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものです。したがって、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。

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