『その姿に感化を受ける人は必ずいる そう思って 530運動』283 日本空手道建武館 篠田剛

2012-06-12

 

そろそろ朝の7時ごろ。
通勤・通学の人たちの姿が多くなる時間帯です。
ゴミ拾いもそろそろ終わりの時間。
あっという間の1時間でした。

立ち上がって改めて周辺を見渡すと結構きれいになっていました。
がんばった甲斐があったと、
達成感に浸りつつ集合場所まで歩いていました。

ところが車道に目を移すとげっそり。
車道にはたくさんのガムがはりついていました。
きれいになったのはほんの一部に過ぎなかったんですね。
気の遠くなるような作業だと、改めて感じました。

まだまだガムを吐き捨てる者がたくさんいます。
今日きれいに掃除したところは、
明日には汚されているかもしれません。
それでもなお、街頭清掃を続けています。
倦まず弛まず…そういう言葉がぴったりの、
本当に気の遠くなるような作業です。

そういえば千種さんが仰っていました。
「これでもきれいになった方なんです」と。

10年前は道路がまだら模様に見えるほど、
ガムがびっしりはりついていたそうです。
以前よりもきれいになったのは、
千種さん達が地べたを這うような掃除をしたからです。

でもそれだけではない気がします。
汚す人が少なくなってきたからでもあると私は思っています。

朝早くからしゃがんで作業している子供達の横を、
何人もの人が通り過ぎていました。
一生懸命ガム取りしている姿を見た通勤・通学の人たち。
100人のうち1人でも、
その姿に感化を受けてガムの吐き捨てはやめようと思ってくれれば、
必ず減ります。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。
コラムは毎日発信していますので宜しければ明日もまた読んでみてください。

篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi 日本空手道建武館 館長
■道場生に伝えたい“技は心に応ず”“拳足は警策なり”。

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※『空手のこころ』は2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものですので、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。

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