2011-02-15
何のコマーシャルだったでしょうか。
電車内でのこと。
心ない者が捨てた空き缶。
電車が動くたびにコロコロ転がります。
それが自分の足元に転がってきてしまった。
ポン。
他人に蹴飛ばして知らん顔。
それがもう、サッカーのパスのように飛び交うというもの。
私が若い頃に見たコマーシャルでした。
今でも覚えているほどインパクトがありましたね。
捨てられた空き缶は誰かが拾わなければなりません。
そういうゴミは車掌さんか清掃員が捨てるものと思っているのでしょうか。
それとも手が汚れるのが嫌だから拾わないのでしょうか。
気づいた人が拾えばきれいになります。
きれいになれば捨てようと思う者も捨てづらくなります。
以前にも述べましたブロークン・ウインドウズ理論もそうですね。
一人ひとりが少しの努力をすればきれいが維持できるのです。
更生保護施設は、
周辺地域の住民の反対があり全国でまだ104施設しかないのです。
空き缶のゴミ捨ての話と人の命にかかわる話を一緒にするつもりはありません。
しかし、もう少しじっくりと是非を考えることが大事なのだと思うのです。
廃校利用の貸与・譲渡条件は地域の理解を得られることや、
地域の活性化や雇用の創出につながる提案であることがもっぱらです。
実際、ギャラリー、フグ養殖場、体験型宿泊施設などが多く、
楽しく夢のあるものばかりです。
おそらく自治体としても、
仮出所者を受け入れる施設なんて、敬遠したくなる提案です。
ですが、本当は夢のあることなのです。
巡り巡って社会が明るくなることだからです。
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篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi
日本空手道建武館 館長
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