『悔しさがバネ』49

2011-08-14

失神KOの悔しい気持ちは新空手界に置き去り、
窪田君はキック界に身を転じる決意を固めました。

それから程なくして、
さっそく試合のオファーが来ました。

対戦相手はファイ・ファラモエ選手。
ニュージーランド出身の元ヘビー級ボクサーで、
レイ・セフォーの従兄弟です。
キック初参戦の相手として申し分ありません。

2001年8月、
新天地で華々しくデビューを飾るべく揚々とリングに上がりました。

しかし、
1R59秒KO負け…。

キック界での初陣を飾るどころか、
1分ももたずにKO負けを喫してしまいました。

リングでの雪辱はリングで必ず果たす。
そう心に誓いました。
悔しさを握りしめ、安部らと猛練習の日々となりました。

それから4ヶ月が経ち、2度目のオファーが入ってきました。
相手は、失神KOしたあの新空手でともに重量級3位となった、
鈴木ミツル選手です。
2001年12月のことでした。

あの悔しい失神KOのシーンが思い浮かびます。
試合が始まると、彼はがむしゃらにパンチを連打、連打。
負けて堪るかと、それはもう死にもの狂いでした。

1Rの2分が過ぎたとき、
右ストレートが決まりKO勝利を飾ることができました!
雪辱を果たした瞬間でした。

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篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi 日本空手道建武館 館長
財団法人日本体育協会公認上級指導員 介護予防サポーター
板橋区にある地元密着の空手道場でガマンを売る空手家
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※『ひと・もの・こと』は、2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものです。したがって、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。

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