2010-12-23
一年生のことを学一、二年生のことを学二、という具合に呼びます。
学一、学二は、どんな時でも大きな声で、
挨拶、返事、ことばを交わします。
そのための訓練のひとつに「押忍連呼」というものがあります。
二人が交互に押忍、押忍と何度も大声で続けて言う訓練です。
大きな声を出し合うのは、
“俺も元気に頑張るからお前も頑張ろうぜ!”
と互いを励ましあうことでもあります。
ほかにも通称「タータクダイ」というのもありますが、
こういう訓練を続けると、腹から大きな声を出せるようになります。
これら訓練は私を大きく変えてくれた一つです。
私はもともと恥ずかしがり屋でしたが、
大声を出すべき時は出す、というスイッチを入れられるようになりました。
普段は優美なキャビンアテンダントも、
事故があれば大声で乗客を誘導する。
それがプロ。
おとなしい性格でもやらざるを得ないのです。
読売新聞の「就活ON!」から引きました。
まさにその通りです。
挨拶や返事が大きな人はやる気を感じさせます。
性格も朗らかで利発に見えます。
もし私が会社の社長さんなら、そういう人を雇いたいと思うでしょう。
たとえ能力が不足していても朗らかな方が、
周りの社員も明るくやる気にさせる波及効果があるからです。
この発声練習は就活にも役立つものだったのかもしれませんね。
建武館 篠田剛
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※『おれの半生』は2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものですので、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。