『唯一の同期』 46

2010-12-20

私を誘ってくれた同級生。
彼が私に声をかけてくれたからこのような出会いができました。

大学では同期といいます。
その同期の名は嶋田寿士。
拓禅会では唯一の同期。

彼は常に、何かやるべきことはないかと思いを巡らし、
自主的に行動していました。
先輩からはいつも、俺の女より機転のきく奴だと褒められていました。

心と気を働かすことは大事で、心が怠けていれば体は動かない。
心を使うのは怠けていないしるしです。
同期の中で、心遣い、気働きにおいて、
彼の右に出る者はいませんでした。

しかしその反面、外見はまるで無頓着。
髭はぼうぼうで4年間ずっと学ランで通しますが、
その学ランは一度たりともクリーニングも洗濯もしませんでした。

内面と外見がこれほど違う男はめずらしい。
これが嶋田の魅力の一つであり、私は秘かに尊敬していました。

建武館 篠田剛

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※『おれの半生』は2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものですので、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。

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