2011-07-04
2011年7月4日から、
フジテレビ系で「明日の光をつかめ2」がスタートします。
このドラマは少年院を出所した子供たちの更生施設
「たんぽぽ農場」を舞台にした群像劇です。
ここには過去から立ち直ろうともがく子供たちがいます。
例えばドラマのヒロインは半年前に少年院を出て、
保護司の勧めでこのたんぽぽ農場に来ました。
15歳で子供を出産した少女もいます。
名門中学校の受験に失敗し自殺願望の強い少年。
両親の育児放棄に遭った女の子。
父親を刺した母に無理心中で刺されそうになった少女。
そして、何度も少年院行きを繰り返す少年も。
その少年はまた再犯してしまう…。
前作「明日の光をつかめ」が放送されたのがちょうど1年前。
協力雇用主となって間もない頃でしたので、
このドラマは興味深くとても印象的でした。
前作に続いて、たんぽぽ農場を主宰する「おっちゃん」を演じる、
渡辺いっけいさんがとてもはまり役。
子供の更生などに興味のある方はぜひご覧ください。
月~金曜の午後1時30分放送です。
過去の失敗から立ち直ろうとする子供たちを支える更生施設。
建武館も、仕事や学校や家庭で悩みを持つ人に、
手を差しのべる道場でもありたいと強く想っています。
追伸
先日、千葉大生殺害事件の裁判員裁判で死刑判決が出ました。
更生が期待できない凶悪犯罪者が周囲にいたらたまらないという、
市民感覚の表れとありました。
この判決がもとで、犯罪者が立ち直るチャンスを潰してしまわないか。
つまりどんな事件でも人は更生できないと決めつけてしまう風潮を、
作ってしまわないか。
少し心配なところです。
7月は「社会を明るくする運動」強化月間です。
子供の立ち直りについて今一度考えるいい機会だと思います。
おわり。
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篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi 日本空手道建武館 館長
財団法人日本体育協会公認上級指導員 介護予防サポーター
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※『時局放談』は、2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものです。したがって、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。