『死んで惜しまれる人』 39

2010-12-17

おやじの弔問にはたくさんの方々がいらしていただきました。
花輪は路地から路地まで、
ずっと見えなくなるところまで並べられていました。

若かりし頃のおやじは暴れん坊で恐れられていたようでした。
一念発起して事業に身を置きますが、
人を信じて騙されることもしばしばでした。

しかし総じて、
おやじは義理人情に厚く周りから親しまれ信頼された人だったと、
子どもながらに感じます。

だからこそ、この花輪が証拠に、
死んで惜しむ人がたくさんいたのだと思います。

建武館 篠田剛

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※『おれの半生』は2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものですので、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。

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