『ボランティアという教育 区・学校・企業の取り組み』36

2011-05-19

建武館道場生とボランティアに行こう。
大震災の直後にそう思いました。
道場では学べない何かがあるはずだからです。

3月20日に、長男・次男の息子2人とともに、
区内で被災者受け入れのボランティアをしました。
その後も休日を利用して2日間、
センターの要請に応えて長男と2人で、
洗濯機などの移送を手伝いました。

しかしやはり現地でやりたい。
そこでボラセンへ直接問い合わせていわき市へ向かったのでした。

本来、私がやりたかったのは避難所のトイレ掃除ボランティア。
トイレの素手磨きは建武館の人間教育の場に使っているからです。
また、トイレが汚れるとストレスが溜まり、
心も荒んで争いごとが起こると言われるからです。

だけどがれきは復興活動を阻むゆえに撤去は急務であり、
男の力仕事でもあるので選びました。

ボランティアは仕事に支障をきたしてまでやるべきではありません。
しかし、経験してわかったことは、“一日で行ける”ということです。
土日を利用した“休日ボランティア”で充分できます。

文部科学省が各大学に、
ボランティア活動に単位を与える配慮の通知を出しました。

そこで私は、中学・高校の生徒を動員して、
汗みどろになって働かせてはどうかと思います。

授業のない土日を利用した“休日学生ボランティア”です。
バスに乗って団体で現地に向かいます。
このような青少年のボランティア活動を、
区・学校・企業が三位一体となって奨めてほしいですね。
実はすでにこのことは板橋区に提案しています。

バスのチャーター代などは、
企業のCSR活動として支援してもらいます。

学校は怪我や事故を恐れる必要はありません。
参加は手を挙げた理解ある保護者の子に限らせます。
怪我をした補償しろと先生を悩ませないためです。

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篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi
日本空手道建武館 館長
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※『時局放談』は、2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものです。したがって、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。

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