『土曜会』 36

2011-05-25

平成17年6月。
建武館が求めるものに少しでも近づこう。
それを合言葉に集まった8人がいます。

彼らは普段の稽古とは別に、
毎週土曜の夜に集まって稽古するようになりました。

そのリーダーが亀田でした。
毎週土曜日に行うので、
誰が名付けたか「土曜会」と呼ぶようになりました。

土曜会の稽古内容は型にはまりません。
はじめから終わりまでずっと自由組手だけをする日もありました。
苦しくなったら抜ける、ということで始めましたが、
結局は誰も抜けることはありませんでした。

地元の先輩である高田さんが初段に合格した時は、
昇段祝いということで組手をやりました。

館長(当時)の誕生日が近づくと、
誕生祝いだと言って素手素足組手をやりました。

メンバーの中には、組手で蹴られて倒れ、
床に手をついたときに手首を折った、ということもありました。
その人が復帰すると、復帰祝いだといって復帰稽古をしました。

おやじの会と合同稽古することもありました。

いろんな人と稽古をしているうちに、
一人加わり、二人加わり、徐々に仲間が増えていきました。

“組手で自分より強い者と戦うときこそ全力でやろう”
“弱い自分の心と戦って克とう”

お互いに、“頑張れ!”“強くなれ!”と叫びつつ殴り合い、
蹴り合っていました。

この土曜会は、亀田の努力で平成20年9月まで続くことができました。
その後も自主稽古として続けて行われ、
その精神は今もなお引き継がれています。

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篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi
日本空手道建武館 館長
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※『ひと・もの・こと』は、2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものです。したがって、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。

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