2012-09-06
新聞をめくるとトイレ掃除についての新聞記事がありました。
久しぶりに書きます。
サブタイトルに「“教育の一環”に賛否両論」。
賛成、反対、いろいろ意見を言い合うのはいいことです。
反対意見で根強いのが感染症などの衛生面。
中には軍隊っぽいとか、いや宗教だとかいう意見もあって、
人って様々だなぁと思いました。
確かに、学校は児童・生徒の安全衛生を第一に考えなければなりません。
どんなことが不衛生なのか、危険なのか、子供はよくわかっていません。
だから、わからない状況で掃除をやらせてしまえば、
感染症や事故につながる危険があります。
でも危険だからといってトイレ掃除をさせないのはちょっと心配です。
子供たちが、汚いものは掃除しなくていいと、
錯覚しないだろうかと思うからです。
おうちのトイレも「汚いから掃除しない」と言わないかな。
コンビニのトイレを汚しても「店員がやればいい」といって、
汚いままにしないかな、とか。
被災地の仮設トイレが汚いまま放置されているところがありましたね。
これも、誰かがやるのを待っているとそうなってしまうんです。
賛成意見の中には金運アップだとか、風水だとかもあるけれど、
それはどうかなぁ、と思いますけどね。
やはり何よりも自ら汚い仕事を受け持つことで、
他人を思いやる心が育つんです。
自ら進んで嫌なことを買って出るクセをつけさせることが、
大事なんですよね。
人の嫌がることは上の者が先頭に立ってやるのだ!
昔の人はみな、そういうのがトップリーダーの心得だと教わりました。
横浜市はそれまで「用務員の業務」と位置付けていたようです。
ところが2010年より児童・生徒による掃除を再開しました。
勇気ある試みです。
子供たちにはもっと、汚れるのを嫌がらず、汗をかくのを嫌がらず、
嫌なことにも立ち向かってほしい。
だからこそ、トイレ掃除はそういうことを学ぶ、よい機会なんですよね。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。
コラムは毎日発信していますので宜しければ明日もまた読んでみてください。
篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi 日本空手道建武館 館長
■これからの社会の在り方として建武館が投げかける大事なメッセージ“よその子もうちの子”。