『陰徳と鉄舟と司馬光と』342 日本空手道建武館 篠田剛

2012-07-27

ちょっと脱線しますが山岡鉄舟について話しますね。
私は幕末から明治にかけて活躍した、
山岡鉄舟という人物の生き方が好きです。
その山岡鉄舟が陰徳の大切さを説く場面があります。

鉄舟の死期が近づき、頼まれて遺言を残すことになりました。
すると鉄舟は司馬光の家訓を書き始めたのでした。

積金以遺子孫 子孫未必能守
積書以遺子孫 子孫未必能読
不如積陰徳於冥々之中 以為子孫長久之計
此先賢之格言 乃後人之亀鑑


お金を積んでも(残しても)
子や孫は必ずしも良いことに使うとは限らない。
書を積んでも(残しても)子や孫は必ずしも読むとは限らない。
陰徳を積むことこそが子や孫が幸せになるものなのだ。

資産や物では幸せにできない。
陰徳を積むことで知らずに自分の人生が好転する。
その結果として子や孫にも好影響を与える、ということです。

まさに陰徳あれば必ず陽報あり、ですね。
人知れず善いことをする、気がつかなくても人に親切にする。
大事です。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。
コラムは毎日発信していますので宜しければ明日もまた読んでみてください。

篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi 日本空手道建武館 館長
■私は空手の指導で役に立つ財団法人日本体育協会公認上級指導員の資格を取得、また介護予防サポーター、こころの健康サポーターの講習を受けて道場生の体と心のケアに努めています。

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※『空手のこころ』は2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものですので、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。

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