2012-07-22
こんないい出会いもありました。
トイレ掃除が終わって帰りのしたくをしていた時です。
一人の男性が、
「道場の貼り紙を見て参加を決めたんですよ」
と私に声をかけてきました。
道場の貼り紙というのは外ガラスに貼り出した、
トイレ掃除告知用ポスターのこと。
道場生や親御さんにお知らせするために、
1週間ほど前から貼り出していました。
ポスターには「トイレ掃除、しよう。」と、
もう、これでもか!というほどでかでかと書きました。
ところがこんなに大きな文字でも、
興味のない人はまるで目に入りません。
気づいたとしても「ふ~ん、それで?」って感じですかね。
そんなものなんです。
ところがその男性、感性とか波長が合うというか、
目に留まったんでしょうね。
ある日何かの用事でたまたま道場前を通りがかったらしいんです。
歩いていてふと横を見たら「トイレ掃除」がドンと、
目に飛び込んできたようです。
立ち止まってチラシを持ち帰ってすぐ申し込んだそうです。
内心は道場とは無関係の見ず知らずの人も、
興味を持って参加してくれたらいいなとは思ってました。
内心は。
でもまさか参加してくれる人なんて、
いないだろうなぁとも思っていました。
だって、どこか遊びのお誘いだとか楽しい企画ならまだしもですよ。
それが“トイレ掃除”ですよ。
誰が好き好んで土曜のお休みのときに、
わざわざ便所なんか掃除したがりますか。
それも3連休の初日でしたからね。
ところが、実際にいたもんですから、
びっくりだったし嬉しくてしかたありませんでした。
世の中捨てたもんじゃあないですよ。
こういう人もいるんです。
ほんとに、いい出会いでした。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。
コラムは毎日発信していますので宜しければ明日もまた読んでみてください。
篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi 日本空手道建武館 館長
■これからの社会の在り方として建武館が投げかける大事なメッセージ“よその子もうちの子”。
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※『空手のこころ』は2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものですので、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。