『人の上に立つ者の心得』331 日本空手道建武館 篠田剛

2012-07-13

正座の時もそう。
便所掃除の時もそう。

島岡監督は自分が先頭に立ってやってくれた。
人の上に立つ者の心得というものを、
監督は身をもって教えてくれたんだ。
これが大事なんだ。

キミにとって、信頼して尊敬する人ってどんな人?
もちろん考え方は人それぞれだけどね。

信頼のしの字もないところから、
信頼を得るってのは大変なんだよ。

下の者が朝5時に起きてるのに、
7時に起きてたら呑気だなと思うだろ。
腕立てを50回やらせておいて、
自分は30回でやめたら何だよ!ってなるだろ。
ごはんだって下の者が牛丼食ってるときに、
ビフテキ食ってたらふざけんな!って感じだろ。

辛抱だとか、節倹だとか。
そういうものはすべて下の者より上をいかないとだめなんだ。
そういうことで、だんだんと、
「信用してみようか」という気持ちになってくる。

それでいて、下の者の面倒をちゃんと見てあげる。
そうなれば、ようやく信頼しようと思えてくるんだ。
これが、人の上に立つ者の心得なんだよな。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。
コラムは毎日書いていますので宜しければ明日もまた読んでみてください。

篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi 日本空手道建武館 館長
■“技は心に応ず”その人の技はその人の心掛けの通りあらわれるもの。心のありようで技は一変し、強くも弱くも、善くも悪くもなるものなのです。

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※『空手のこころ』は2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものですので、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。

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