『星野仙一の場合』323 日本空手道建武館 篠田剛

2012-07-06

キミたちはこの話を聞いてどう思った?
俺はわが意を得たりと飛び上がりたくなるほど、
爽快な気持ちになったぞ。

何の話かって?
星野仙一さんが明治大学野球部のキャプテンだったときの話だよ。

当時監督だった島岡さんという方が、
便所掃除を代々キャプテンにさせたそうじゃないか。

えっ?それは虐待じゃないかって?
そんな軍隊チックだと今の若者はついてこないって?

そうだな。
確かに人権をないがしろにしていると感じるかもしれないね。

だけど俺はこういう教えが大事だと思ってるんだよ。
それが証拠に、島岡監督の教えは今の星野さんに生きている。

理想の上司に星野さんの名前があるのを知っているだろう?
そんな星野さんにしたのが、島岡監督なんだよ。

島岡監督はただ野球を教えているだけじゃあなかったんだ。
野球を通じて人間力を鍛えようとしたんだよ。

他人からみれば理不尽と思うようなことも、
星野さんにとれば生きるすべだったんだ。

こういうことを教えてくれる人が今の世の中、
ほんとに少ないんだよ。

いいか、キミたち。
いつかきっと、こういう人生の師に巡り合えよ。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。
コラムは毎日発信していますので宜しければ明日もまた読んでみてください。

篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi 日本空手道建武館 館長
■“技は心に応ず”その人の技はその人の心掛けの通りあらわれるもの。心のありようで技は一変し、強くも弱くも、善くも悪くもなるものなのです。

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※『空手のこころ』は2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものですので、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。

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